受講者アンケートのまとめ
アンケートまとめ
1)イップス症状に悩む選手の声(全体)
以下のグラフは、当研究所のコーチングを受講された方(本HPの相談や講演等で相談に応じた方は含めず)より直接お聴きした内容です。
質問:「日頃、どんな症状に困っていますか?」 以下項目を5択で回答。
- 5P とても当てはまる
- 4P 当てはまる
- 3P どちらともいえない
- 2P 当てはまらない
- 1P まったく当てはまらない
2)イップス症状に悩む選手の声(詳細)
以下は、上記①の選手の声を項目別にしたものです。
質問:「日頃、どんな症状に困っていますか?」(項目別)
3)イップス症状のきっかけ
以下も同様に、当研究所のコーチングを受講された方(本HPの相談や講演等で相談に応じた方は含めず)より直接お聴きした内容です。
◆ミスプレー(あがり、動揺等がきっかけ) 43%(133名)
練習や試合での捕球ミスや暴投等です。
その後、動揺してミスを取り戻そうとチョーキング(あがり、分析による麻痺)の状態が続いたまま、過度なスローイング練習やシャドウを行ったり、全く予期せぬミスや暴投の後、チョーキングに陥り(あがり、分析による麻痺)、過度なスローイング練習やシャドウを行ったケースの2種類の声が聞かれています。
◆肩肘などの故障 18%(56名)
肩、肘等の故障後、リハビリが十分ではない状態で無理に投げ始めてしまい、以降不具合を感じ始めたことです。
◆フォームの変更 18%(54名)
テイクバックやトップ位置、リリース位置(肘の高さ)、体重移動等の過度な反復練習(局所意識、局所修正)です。多くは局所修正。フォーム修正は、指導者等から勧められたものや、自らの意思で修正したものの2種類ありました。これも曖昧な認識が多く判別がつきませんでした。何故なら指導者等から勧められたものでも、本人が納得合意し臨んだものもあったからです。
◆オフ明けの練習から 9%(28名)
久しぶりのキャッチボール開始時に違和感があった。その後、ああでもない、こうでもないと修正を始める
◆その他 12%(36名)
不明
4)2種類の”きっかけ”
3)「イップス症状のきっかけ」のアンケートの結果から、「アクシデント型」と「チョーキング型」の2種類に独自に分けてみました(下図)。※きっかけを2種類に分けました。原因が2種類あるわけではありません。
イップスのきっかけは多岐に渡っています。
興味深い点は故障やフォーム修正等の予期せぬアクシデントがきっかけであることです。多くの選手は一日も早く上達しようと、もっと上手になろうと、早く取り戻そうと、これらのきっかけの後”過度な同一動作”(原因)に及んでいます。