神奈川県横浜市の高校1年生(捕手)が、改善レッスンの為に来所しました。

神奈川県横浜市の高校1年生(捕手)が、イップス改善レッスンのためにお父様と一緒に来所いただきました。

【症状】※事前アンケートによる

よくひっかかる

【状態観察・レクチャー】

1)まずはあらためて本人からヒアリング。・・「よくボールがひっかかる。相手の足元にボールがいく・・」。

2)おおよその状態をお聞きした後、すぐにアップ。身体がほぐれてきたところでキャッチボール(約5メートル間)。キャッチボールをはじめてまもなく、リリースでなかなかボールが離れないのか、私の足元へワンバウンド送球が続く。「どこでボールを離してよいかがわからない・・」そういった状況。何度かレクチャーしたが明らかに制御が利いていない様子。

さまざまな原因が考えられるため、一旦キャッチボールを中断。バットスイングへと移行。バットスイングを通して”投げる”動作のコツを喚起することを狙いとした。しかしなかなか思うような心地よい動作につながらず一旦休憩。

3)休憩後、再び”投げる”へ。今度は約3~4mのもっと近い距離のキャッチボールへ。しかしまだ不安定。しかしあきらめずに実行。心地よいキャッチボールの瞬間に到達するまでやり続けた。15分ほど継続したでしょうか?するとリリース時に指にかかる瞬間が数球出現。ちょっとした好感触だったのでしょう。良いときとそうでないときの感触に違いを感じた様子。

4)多少改善の兆しを感じ、距離を序々に拡充。しかしまだ距離の変化対応と再現できる動作記憶の段階まではいかず、次第に身体の制御(特に胴体と腕の連結)が困難に。5mほどの距離になると難しい様子。

もともと指導者に相談する予定であったため、今回の指導についても報告し相談することをおすすめしました。対策としては、キャッチボールを行う場合は至近距離のみ。また、できるなら一旦投球休止もお勧めしました。

【補足】

このような場合は、無理に投球継続をしないこと。焦らないこと。結果オーライでなんとなく投げ続けてはいけません。勇気をもって一旦投球休止とを考えます。なぜならそのフォームが無意識に記憶されていくからです。

少しでも良い感触が続くのであれば、2~3メートルの至近距離で練習。意外に難しいですが身体の制御機能を取り戻すコツに気づきます。

一旦投げることを休止場合は、基礎体力向上やバッティング練習がおすすめ。

基礎体力は「腕立て伏せ」が良い。「腕立て伏せ」は胴体と腕の連動および固定感覚に反映。

バッティングではロングティー。ロングティーのミートポイントは、リリースポイントの感覚を養うことに役立つ。インパクトのエネルギー。タイミングとバランスの感覚が養われる。

トレーニングサポート研究所

所長 松尾 明

 

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