東京都日野市の高校3年生(投手)が改善レッスンのために来所しました。

東京都日野市の高校3年生(投手)が、イップス改善レッスンのためにお父様と一緒に来所いただきました。

【症状】※事前アンケートによる

動作をうまく制御できない、投げ方を忘れた、そのほか

【状態観察・レクチャー】

1)まずはお会いしてまもなく、本人から、そしてお父様から、現在にいたるまでの症状をあらためてお聞きしました。お聴きすると、その日その試合により良かったり、悪かったり、または前の回まで良かったのに急にフォームを崩して投げ方がわからなくなる・・。といったことがあるそう。本人に聞いても「どうやって投げてよいかがわからない」と。

2)察するところもあったので、早速トレーニングに移るべく本人にはアップをしてもらい、すぐにキャッチボールへ。

3)見た目にはそう目立つような不自然な動きはないものの、利き腕だけをつかってコントロール(手投げ)、重心移動の早さ、軸の傾倒が若干表れていました。

4)1から重心の取り方、軸の保ち方、固定感覚をレクチャー。ボディスイングが腕のコントロールに反映することを指導。

5)キャッチボール→素振り→キャッチボール→素振り→キャッチボール→素振り・・・・と30分~40分ほど繰り返しました。次第に「指にかかっています」という声が聞かれはじめました。

【余談】

一番調子が良かった頃を思いだし、その状態に近づけようとしていけません、なぜなら昔の身体、筋力、バランスとは現在は違うからです。環境も身体もメンタルもすべて微妙に変化しているなかで「昔みたいに・・」と戻そうとするのはかえって逆効果。やればするほどかえってギャップを広げ、本来の動きを失いかねません。

フォームは意図的につくるものではなく、自然につくられていきます。その人にあった(その人本人が円滑な動きができる)フォームにするべきです。するとオートマチックな投球ができるようになっていきます。

地道ですが、ひとつひとつ積み重ねていくことです。

トレーニングサポート研究所

所長 松尾 明

 

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