事前アンケート及び当日のヒアリングから
◆現在の状態を教えて下さい
◆悩み始めたきっかけは何ですか?
◆悩み始めた時期から、現在までどの位の時間が経過していますか?
・3週間前
◆イップスについて、どなたかに相談されていますか?
・チームの監督やコーチ
◆これまでの経緯(概要)
3ケ月前の試合前ブルペンからおかしかった。引っかかってショートバウンドが続いて心配だったがマウンドへ登った。しかし、コントロールが定まらず1人の打者を四球で出してそのまま降板。おそらくそれが最初に悩み始めたきっかけ(何故ショートバウンドが続いたかは不明とのこと)。
暫くして「オスグッド病(子供の成長痛)」、「腰椎分離症」を患う。仕方なくノースローにした。痛みも癒えキャッチボールを再開。再開したての最初は調子が良かった。だが、それもつかの間。次第にリリースが乱れ、ボールの出力調節や、ボールコントロールが難しくなっていった。
◆所感
父親の同席のもとレクチャーを始めた。
投げ始めから相手の頭上を大きく越す球や、2、3メートル先の地面に叩きつけてしまうボールが頻繁に見られた。自身の身体をコントロールできていない様子が見て取れた。手足の連動が利いていなかった。ステップ足の上げ下げ、利き腕のテイクバック、グラブ側の腕と、利き腕の調和が取れていなかった。
父親に私の説明を咀嚼して息子さんに伝えてもらった。計4回程キャッチボールを行った。2回目までは、中々改善の兆しが見られなかった。動作の連動が利いていないため、手足の動きのタイミングが合わなかった。更に説明を加えた。3回目、そして4回目のキャッチボールで、ようやく地面へ叩きつけるボールが減ってきた。彼本来のボールであろう、キレのあるボールが相手の胸、頭近辺に数球届き始めた。一連の自然な動作でボールをリリースするとは、どんな動きなのか?身体で実体験したのではないだろうか?ただ、まだ改善のきっかけが始まったばかり。コーチング終了後、明日からの練習方法を伝えた。決してやってはならない練習も合わせて伝えた。
「ボールコントロール」→「ボディコントロール」
◆受講後アンケート→2119j28受講後アンケート
トレーニングサポート研究所
所長 松尾 明