新年明けましておめでとうございます。
皆様には、健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。
本年も皆様のお役に立てるよう尽力して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
さて、昨年もこれまでと同様に100名を超える選手・ご父兄の皆様に御会いさせて頂きました。小学生~プロの方々まで、都内だけでなく神奈川県、埼玉県、千葉県などの関東近県は勿論、遠くは北は青森県、西は山口県からお越し頂きました。イップスに罹り数年経過し悩みに悩んだ末に上京された方や、つい1週間前から動作に不具合を感じて急きょお越しになられた方等、本当に数多くの方々がお見えになられました。
又、出張指導では関東だけでなく関西にも足を運びました。とある県の高校野球指導者からも「イップスで悩んでいる選手が数名いるので観て欲しい。あとイップスのメカニズムなどについても教えて欲しい」といった連絡もあり馳せ参じたこともありました。
多くの現場で目にしたことは、改めてイップスが歪んで認識されていることでした。イップスは「こころの問題」と捉えられていることです。その誤認識が、本人も周囲もまるで腫物に触るかのような状況をつくり”かえって改善方法が分からない、出口が見えない”状況をつくり出しているように感じました。改善、克服する為の適切な情報が届いていない現実に情報発信の意義を感じました。
昨年イップスは「広辞苑」に初めて登録されました。ようやく一般的にもきちんと認識頂けると期待しています。1月12日に発売予定だそうです。ただ、私自身も現在のところまだ目にしていません。広辞苑に記載されているイップスと実際のイップスの誤差が気になるところです。”大きな隔たり”があるのではないかと懸念しているところです。
やはり何等かの科学的なエビデンスが必要であることは間違いないかと思います。幸いにも、当所が行っている技法について関心を抱いて頂ける学術関係者の方も出てきました。本当にありがたいことです。
未だにイップスが原因で、現役を断念せざるを得ない選手が後を断ちません。
今後も皆様のお役に立てるよう尽力していきます。私自身も更に精進を重ねて参ります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
トレーニングサポート研究所
所長 松尾 明