イップス克服コーチング受講者の悩み(当日ヒアリングより)
◆現在の状態を教えて下さい
・よくすっぽ抜ける
・よくひっかかる
・リリース時、感覚がない
・キャッチボールの相手まで届かない
・リリース時、リリースポイントを見る
◆悩み始めたきっかけは何ですか?
・暴投(練習時)
◆悩み始めた時期から、現在までどの位の時間が経過していますか?
・約2、3週間経過
◆イップスの症状について、どなたかに相談されていますか?
・チームの監督やコーチ
受講者の特徴・松尾の感想
◆最初にキャッチボールを見た感想
・撫でるように腕を振るしかない状態に見えた。
・手先でコントロールしかない状態であった。
・体重移動が殊の外早く見えた。
・上半身の傾きが早かった。
・力感のないフォームが形成されていた。
・ボールの回転が不規則であった。
・投げ始め、特に1、2球目がとても投げづらそうに見えた。
◆イップス克服コーチングの指導と感想
リリース前の肘の角度が鋭角になり過ぎていた。投げる方向に極度に肘だけが出てしまい、姿勢が崩れてしまい撫でるか引っかかるようなリリースしかできない状態になっていた。短い距離、投げ始め程、私のひざ元にボールが届いた。時にワンバウンドになった。本人も相当に投げづらそうであったが「今日はまだ良い方です」と言っていた。
約1時間半、何故コントロールが定まらないのか?なぜ投げずらくなったのか?を本人のフォームを元に説明。合点がいった様子。
特に突っ込んでしまっていることを時間をかけて説明※本人にその意識はない。
改善は予想以上に早かった。解決方法を提示して1回目のキャッチボールから、ひっかかる球も1、2球あっただけで、次の球の修正もしっかり出来た。ボールの回転数も上がって見え、回転も規則的になってきた。本人も「投げていて心地がいいです」とコメントが聞かれた。その後、休憩を挟み約30球4セット程キャッチボールを行った。距離の変化、スピードの強弱を付け、好感触の再現性を確認した。重心線プレートも活用し、更に手応えを掴んでいった。
最後に、内野手も兼務しているようなので、実際の動きの中でのスローイング練習も行った。正面のゴロ、左右のゴロと、捕球後のスローイング練習を行った。時折、送球がブレることがあったが、すぐに修正方法を確認し、自ら修正をしていた。投げる程にひっかかるボールも激減。精度も向上していた。ボールにキレも出てきた。キャッチボールがとても心地良さそうであった。
「ボディコントロール→ボールコントロール」
「ボディコントロール→バットコントロール」
受講後アンケート→12001912⑨ 受講後アンケート
トレーニングサポート研究所
所長 松尾 明