イップス克服コーチング受講者の悩み(事前アンケートより)
◆現在の状態を教えて下さい
・動作をうまく制御できない
・投げ方を忘れた
・よくすっぽ抜ける
・よくひっかかる
・キャッチボールの相手まで届かない
・リリース時、感覚がない
・力感がない、力が入らない
・そのほか(肩、腕がこわばる)
◆悩み始めたきっかけは何ですか?
・その他
◆悩み始めた時期から、現在までどの位の時間が経過していますか?
・約6年位前
◆イップスの症状について、どなたかに相談されていますか?
・まだ誰にも相談できていない
松尾の感想(特徴)及び指導
◆最初にキャッチボールを見た感想
・肩、肘に過度に操作意識が集中。こわばっていた。
・全くといっていい程、テイクバックが取れない状態になっていた。
・リリースに力が伝わっていないのが見て取れた(指先に感覚がないと言っていた)
・スピードの強弱が難しい様子であった。
・正面投げであった。
・投げる方向へ肘を突き出さざるを得ない状態になっていた。
◆イップス克服コーチングの指導と感想
制御が利かない状態の中、何とか前に投げられているように映った。
そもそもの「投げる」概念(イメージ)が、崩れているように映ったので、一つ一つ手順を追って投球における基本動作の再構築を行った。
特に意識してレクチャーした点は、肘と手首の動作改善の解除(小手先意識の解除)。思うようなボールが投げられない状態になり、肘と手首への集中修正操作を沢山行ってきたからか、かえって意図する動作が行われない状態になっていた。
キャッチボールは5m~10m程の近距離沢山行った、本来の動作喚起を促した。5~6セット(200球程)は繰り返した。まだ、抜けるボールが時折出るものの身体自体が安定し、リリースの荷重感覚も出てきた様子。「心地の良いボールが出てきました」と言っていた。次第に意図するコースへ、或いは意図しないまでも、勝手に相手の顔近辺にボールが届く頻度が高くなっていった。
終わってみて、「そういえば引っかかるボールがあまりなかったですよね」と。嬉しそうであった。終了後は様々なシュチュエ―ションでの質問を多く頂き、回答にご納得頂いた様子であった。
「ボディコントロール→ボールコントロール」
「ボディコントロール→バットコントロール」
受講後アンケート→10002708⑫受講者アンケート
トレーニングサポート研究所
所長 松尾 明