◆現在の状態を教えて下さい(事前アンケートによる)
悩み始めたきっかけは何ですか?(事前アンケートによる)
◆悩み始めた時期から、現在までどの位の時間が経過していますか?(事前アンケートによる)
・20年位経過
◆イップスの症状について、どなたかに相談されていますか?
・まだ誰にも相談できていない
<コーチング・コース>
イップス症状改善コーチング plus1
<最初のキャッチボールを見た感想(特徴)及び、その後の指導>
・胸の開きが早く、相手に向いたまま、リリースされていた
・利き腕主導でモーションが起き、肘主導でボールをリリースしているように見えた。
・投球の全体像が描けていないのが見てとれた。包括的な動作が損なわれいた。部分々々でして操作出来ないようなプログラムがはたらいていた。
・モーションに入り、前足を上げる際、胴体も一緒に上方へ一旦持ち上げられるような形が定着し、全体的に力感がない状態となっていた。
投げることそのものがつらくなってから約20年も経過。高校時代の肩、肘の故障、暴投が原因で、以降なんとかだましだましやってきたそう。投げる姿を見ても、動作のひとつひとつに思考がはたらき、無意識に投げることがとても困難な状態であった。
キャッチボールで拝見させて頂いた後、まずは約1時間程かけて、なぜリリースが安定しないか?なぜトップのあたりで引っかかりを感じるのか?・・等、その原因を撮影した動画で解説した。その後少し休憩。
再開時は、解決方法を提示し早速キャッチボールへ。
最初の20球程は、今いちピンと来ていない様子であった。だが、次第に自然とボールの方向性が定まり始めた。本人に尋ねてみた。「どうですか?」と。高揚した表情で「こんなキャッチボールは本当に久しぶりです」と答えが返ってきた。とてもうれしそう^^
無理をしないよう再度休憩。以降キャッチボールを2、3セット行った。本人のリクエストで、少し離れた距離で「遠投を行いたい」とのことだったので、行ってみた。すると、私も驚いたが、「グーンっ」と中々落ちてこない、伸びのあるボールが何球もグラブに届いた。
次に「捕球後のスローイングもやってみたい」とのリクエスト。
ポイントを伝えながらやってみた。私の右足元に来たボールが1、2球のみ。他は私の胸元にすべてボールが届いた。
再度確認する意味で、通常の塁間よりも少し短い距離でキャッチボールを行った。投手のようなキレのあるボールが何度もグラブに収まった。
「投げることが、こんなに心地よいことなんて」と言っていただいた。本当に気持ち良さそうな状態が伝わってきた。
帰り際には、今後継続して行うべき練習。やっていけない練習をお伝えした。
「ボディコントロール→ボールコントロール」
「ボディコントロール→バットコントロール」
受講後アンケート→3105②受講後アンケート
トレーニングサポート研究所
所長 松尾 明