◆現在の状態を教えて下さい（事前アンケートによる）
・投げ方を忘れた
・リリース時、感覚がない
・力感がない、力が入らない
◆悩み始めたきっかけは何ですか？（事前アンケートによる）
・怪我（腰）
◆悩み始めた時期から、現在までどの位の時間が経過していますか？（事前アンケートによる）
・4年位
＜最初のキャッチボールを見た感想（特徴）及び、その後の指導＞
・ステップ足と共に投げる方向に突っ込んでいた（右投げ）。
・ 利き腕操作のみでボールコントロールするプログラムがはたらいていた。
・胸が相手に向いたまま、リリースさていた（開きが早い）
・リリース時、手のひらを広げていた（広げないとボールが抜けていかないように見えた）。制御が利いていない様子であった。
・一見遠目に見ると、何も問題ないように見えた。だが、よくよく見ると、丁寧すぎる程、肘主導で投げる方向をコントロールしていた。又、リリース時に指に動きがあり、小手先（指先）でボールの行方を方向付けしている様子が伝わってきた。というよりも、そのように制御せざるを得ない状態であった。
まずは、体に安定感が必要な為、重心線を整え、体軸とは何かを実感いただいた。体の安定感がリリースの安定に繋がることを体験頂いた。最初は、さすがに体軸を整えて投げるということが難しい様子ではあったが、球数が増えるごとに、ボールの行方が安定しはじめた。
しかし、まだ動作に違和感が残っていたので、その違和感を取り除く為に、動作のパターンを変えることを提案した（モーション時、振り上げ足が最頂点に達した際、グラブに一旦触れるよう提案した）。
それが更に功を奏してきたのか、リズム感が出てきた。リリース時の感覚が出てきたようで、手応えを感じていた。スムーズな投球フォームも伴うようになってきた。本人曰く、「そういえば、、普通に投げることが出来ていたときは、こんな腕の使い方が無意識に出来ていたと思います」とコメントがあった。
終了間際の15分程前、回転数の上がったボールが出現するようになった。それも殆どがストライク（私の顔、胸の位置）。気持ちよさそうであった。
翌日、以下のメールが彼から届いた。
「・・昨日はご指導ありがとうございました。今日も少し投げてみましたが、投げられる時の感覚が取り戻せそうだと感じています。今後も重心の位置に気をつけながらプレーしていきたいと思います！」
「ボディコントロール→ボールコントロール」
「ボディコントロール→バットコントロール」
受講後アンケート→3004⑦ 受講後アンケート
トレーニングサポート研究所
所長 松尾 明