現在の状態を教えて下さい>※事前アンケートによる
・動作をうまく制御できない
・よくひっかかる
・力感がない、力が入らない
・その他
(投球前に失敗イメージが浮かんでくる、恐怖心が強くなる、失敗イメージに反応して一瞬力んで動きを止めそうになる、・考えながら投球をする癖が完全につき、思考を排除して投げることがかなり難しくなっている等)
<コーチング・コース>
イップス症状改善コーチング
<最初のキャッチボールを見た感想(特徴)及び、その後の指導>
・一見、スムーズに見える程、肘、手首が連動しているように見えた。だが、よくよく観察すると肩、肘、手首主導で、1球1球異なる軌道で投げていることがわかった。
・スライド気味のボールが時折見られ、制御出来ていない様子が伝わってきた。
・ボールの回転数が斜めに不規則に回転しているように見えた。又スピードに比べ、回転数が少ない印象を持った。
高校時代の送球の失敗イメージが、そのまま強固にインプットされている様子であった。指先まで神経が行き渡っているようで、リリース中も「~かな?、こうかな?」といった思考がはたらいてしまうとのことだった。
体の動きをスムーズにさせること、好感触が心の安定につながることを身を持って体験いただけるようレクチャーした。まずは胴体の安定。胴体が前後に移動していることを指摘し、修正指導を行った。前後の移動がなぜ起こり、なぜ良くないのか?動きの中で実感頂いた。次に腕の振りについて。腕を強く、安定して振る意識が強すぎるあまり、かえって手投げ状態になっていた。ひとつひとつ問題点が分かったら、スッキリした表情になっっていった。
キャッチボールを計3回行った。球数を投げる程、好感触を得るようになってきた。すると余計な思考も自然と消えていった様子。驚く程自然に投げられていたようである。特に5~10m程の距離が良かったと言っていた。塁間の距離で、少しブレが出てきた。だが、それ程気にするものではなかった。折角なのでセカンド送球も10球程行ってみた。伸びのあるボールがセカンドベースまで届いた。制御された勢いのあるボールであった。
100%の状態にするには、好感触を沢山神経に摺りこんでいかなければならない。後は回数である。本人も手応えを掴んだ様子であった。
「ボディコントロール→ボールコントロール」
「ボディコントロール→バットコントロール」
受講後アンケート→2602⑤ 受講後アンケート
※今回は、「イップス解消の為のイップス改善トレーニング装具」は使用しなかったので、問5の回答なし。
トレーニングサポート研究所
所長 松尾 明