石川県金沢市の大学生(投手)が、イップス症状改善の為に来所いたしました。
<現在の状態>
動作をうまく制御できない、投げ方を忘れた、よくすっぽ抜ける、よくひっかかる、リリース時、リリースポイントを見る
<コーチング・コース>
「イップス症状改善コーチング(120分)」
<コーチング前の動作の特徴・コメント>
・投球方向に、肘を出そうとしている様子が見て取れた。
→前方に肘を出したり、肘を上げてはいけないと指導。
・利き腕のみで操作している様子が見て取れた。
→腕だけで投げるのではなく、胴体を使って投げることと指導。
・振上げ足を上げた直後、送球方向へ重心移動が起こっているように見えた。
→重心移動をしてはいけない。と指導。その場で投げるよう指導。
・横ブレ(左右)、対角線のボールが多く、バランスが取れていない様子が見て取れた。
→高低の高さの狂いはOK。特に高めに大きく逸れるボールは良い兆し。
上半身、下半身、腕・・等の各部位との連動が上手くいっていない様子であった為、そもそも「連動」とは?「連動」させるうえで必要な事について、身振り手振りレクチャーした。
軸が大切だということは本人も理解はしていた。だが、それをどうやって生み出すかについては手探りであった為、そのコツを教えた。
また、肘を前方へ出す動きや、肘の高さを上げようとする動作がかえってフォームのバランスを崩していたので、それを止めるよう伝えた。
次第に、ボディコントロールの手応えが出てきたのか、明らかにボールが変化。あっちこっちに投げていた対角線のボールが、定まってきた。キャッチボールの相手が、全く動く必要がない程、ボールがコントロールされ始めた。ボールのスピンも一気に出始め、横で見ていた父親も「ボールが伸びていますよね!」と。投げている本人も驚きの様子。
その後は、再現性を高める為に、キャッチボールと休憩を繰り返した。
心地よい感触、楽しいキャッチボールが出来たようだった。今後は再現性を高める為に感触を保持、発展させる為のトレーニングが必要。
受講後アンケート→201503⑤ 受講後アンケート
トレーニングサポート研究所
所長 松尾 明